運動しない日々を送っているため日々体がなまくらになっています。ko_ya346です。
「統計学実践ワークブック」 で引っかかった部分を自分なりにメモしていきます。
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この記事では21章 標本調査法(P184)の非復元抽出の分散の導出をしてみます。
ざっくりあらすじ
大きさの母集団から大きさnの標本を非復元単純無作為抽出する。
その変量の値をとして、標本平均
を用いるとき、 期待値は 、分散は
である。ここでは有限修正項と呼ばれる。
この有限修正項の導出について、テキストでは端折られていたので自分でやってみました。
導出してみる
普通に計算していきます。
分散の和の公式は以下のように、共分散を考慮する必要があります。
するとの最後の部分は
と変換できます。
唐突に出てきたは、個のサンプルから2個選ぶ組み合わせの数です。
...
続いて、を求めていきます。
2行目から3行目の
について補足します。
はじめにのときの左辺を素直に計算してみます。
続いて右辺の
を計算してみると、
と、二乗の項を除けば
と一致することが分かりました。
...
さて、共分散が求まったので分散の計算の続きをします。
と、無事に有限修正項で修正した標本分散を導出することが出来ました。
おしまい。