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なぜ読もうと思ったか
ゆずたそさんのブログに出て来て気になったので読んでみました。
yuzutas0.hatenablog.com
人生でやりたいことはたくさんあるけど、どれも中々手が出せずにいます。
その理由は「極めるまでやりたくなっちゃうから」。始めるからにはその道のプロになるまで極めたい気持ちが出てしまいます。
大抵の分野にはすでにその道を極めた人がいて、調べるうちにその人の努力や才能に衝撃を受け、始める前から挫折してしまうことが多々あります。非常によくない。
この本は逆の発想で、「限られた時間で事前に決めた目標を達成する」方法を教えてくれる内容になっています。
何か新しいことを始める勇気が出るといいなと思い読んでみました。
印象に残ったこと
冒頭で「天才!成功する人々の法則」では1万時間の法則について触れています。将棋のプロ棋士の軍曹こと永瀬九段がインタビューで答えていたのが印象的で自分も認識していました。
プロレベルになるには1万時間練習が必要とのこと。これは本気の練習を1日8時間練習したとして、毎日かかさず行うと約3年半かかります。
お仕事しながらはまず難しいでしょう。家庭を持っている場合は旅行やお出かけを我慢してもらわなければなりません。収入がなくなるので妻に働いてもらったり貧しい生活を強いる必要が出て来そうです。全くもって現実的ではありません。
ただしこれはあくまでプロレベルを求める場合の話、筆者のいう超速スキル獲得法で重要なのは「必要十分」という考え方だそう。明確な目標を定義し、学習曲線の傾きが最も大きい部分をできるだけ素早く駆け上がるための方法がこの本で紹介されている。
超速スキル獲得法には以下の10のルールがあるそうです。
- 魅力的なプロジェクトを選ぶ
- 一時に一つのスキルのエネルギーを集中する
- 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
- スキルをサブスキルに分解する
- 重要なツールを手にいれる
- 練習の障害を取り除く
- 練習時間を確保する
- すぐにフィードバックが返ってくる仕組みを作る
- 時計のそばで一気に練習する
- 量と速さを重視する
このうち、個人的には 3 が特に重要だと思いました。
実体験として、自分は衝動的に何かに取り組むことが多いです。
今まで取り組んだものは統計検定、kaggle、キックボクシング、ランニング、筋トレ、ジャグリング、などなど。どれも魅力は十分ですが目標のレベルを高く設定しすぎていました。
例えば去年 kaggle のとあるコンペに挑戦しました。最初は何かメダルが取れればいいなと思い参加しましたが、だんだん欲が出て来てソロ金メダル、なんなら賞金圏に入るという非現実的な目標設定になっていました。しかし経験がないので中々順位は上がらず理想と現実のギャップに苦しみ、日々の取り組みを全く楽しめませんでした。Xではkaggle grandmaster が同じコンペを短期間で上位圏に入ったという報告を見かけ、実力の差に絶望し結局途中リタイア。オリジナリティのない解法でメダルは貰えませんでした。当初の目標からブレずにいたら、目先の順位を上げることよりも基礎調査やモデル設計の調査などに時間を割けたので結果は変わってきたかもしれません。
目標設定について、筆者が囲碁にチャレンジしたときの振り返りがとても印象に残っています。囲碁の基本的なルールや用語を勉強し、日々練習問題に取り組んだ筆者は20時間ほどで20級程度の実力になったそうです。お世辞にも強いとは言えなさそうですが、最後に以下のように書かれています。
囲碁の達人になるためにこれからも時間を割こうという情熱はない。囲碁への好奇心は十分満たされたし、達人になるために進歩しつづけることがぼくの大きな目的ではない。それでもかまわないのだ。何かを学びはじめたら、必ず達人にならねばならないという普遍的法則があるわけでもない。人生にはトレードオフがつきものだ。新しいことを探究し、多くを学んだら、また別のことを学ぶのは何も悪いことではない。満足のいく人生を送るのに、あらゆる分野で黒帯をとる必要はない。
SNS を見るとあらゆる分野で黒帯を取る人を観測することがあります(事実はともかく黒帯に見える)。いつの間にか自分は黒帯を取らなきゃという気持ちが出ていたのだと思います。筆者のこの潔さはこれまでの自分にはない視点でした。別のことを学ぶのは悪いことではないんだ!
全体を読んでの感想ですが、筆者は超速スキル獲得がうますぎます。webサイトを自分で構築する例が紹介されていましたが、まずweb サイトを分解して理解するのがうますぎる。そして自分で Ruby で実装し、公開するまでに20時間しかかからないのは速すぎると思う。AI のない時代に。これが要素分解と集中の効果であれば参考になるが、筆者の恐るべき才能を垣間見た気がしました。
自分はどうするか
色々やりたいことがあるので10のルールと照らし合わせて何をするか考えてみたいと思いました。
直近は妻と娘の影響で始めた水泳に取り組みたいと思っていましたが、練習時間がなかなか確保できないのが悩みどころ。
まあまず月4回プールに行けるように頑張ろうと思います。