それでは毛玉諸君、これにて失敬

日々の精進を備忘録的に綴ります。

【読書感想文】ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣【途中】

www.panrolling.com

なぜ読もうと思ったのか

ゆずたそさんにオススメされたので。

社会人になってから人にオススメされた本はすぐ買うようにしています。そういう本は大抵今の自分に足りなかった考え方を与えてくれることが多いです。なので例に漏れずこの本もすぐ買って読んでみました(教養マンガは苦手なので日本語訳本を買いました)。

印象に残ったこと

目標達成するための本はいくつか読んできましたが、それらの本は目標達成したときの喜びを燃料にして継続的に取り組むというような印象を受けました(かなりうろ覚えですが)

www.diamond.co.jp

www.diamond.co.jp

その場合、魅力的な目標が見つからない自分のようなうだつの上がらない人間は、いつまで経ってもスタートラインに立つことができません。
一方でこの本は目標達成のためのアプローチを「日々の習慣の改善」に重きが置かれています。投資で言う複利のように、毎日良い習慣(少しの改善)を続けていけばどんなことも可能になるという内容でした。
目標達成をゴールに定義すれば、目標に達しない限り成功ではありません。日々努力していたとしても目標達成できなければ無意味になってしまいます。この本は目標設定に重きを置かず、仕組みを作ることに焦点を当てています。どうすればゲームをやり続けられるか、その習慣形成をどうやって考えるのか、悪い習慣をどうやって断ち切るのか、といった内容が具体例とともに紹介されています。

自分はどうするか

この本を読みながら自分もいくつか習慣を変えてみました。

スマホアプリの利用時間を制限する

X やインスタグラムは情報収集で使っていましたが無限にポストが流れてくるのでうっかりすると長時間見すぎてしまいます。なのでどちらも1日5分だけ利用できるように制限をつけました。元々有益な情報はほとんど得られなかったので今のところ困ることはありません。息抜き程度に利用しています。
また、linkedin の無料のパズルゲームをやる習慣がついていましたが完全にアプリを利用できない状態にすることで断ち切ることができました。

カレンダーにやることをメモする

業務開始時に、「さて何しよう」と考えてしまうことが結構ありました。タブレットのメモを読み返したりslackでやりかけの仕事を探すところから業務が始まり、つい同僚の times に反応したり急ぎでない業務を取り組んでしまったり余計な時間を使っていました。
なので業務終わりに次の日に取り組む業務を自分のカレンダーに予定として入れるようにしました。作業に必要な時間とタイミングをざっくり推定して予定を入れることで、その日やるべきことが明確になりスムーズに業務することができました。
副次的な効果として、予定を立てることで「時間が余る」という状態が生まれたので、その時間に後回しにしていたタスクなどを消化できて作業の効率化ができるようになりました。

英語学習

英語の技術記事を読む習慣をつけたいと思い、英語学習を始めました。

  • 業務に関連する英語の記事を1つ決め、毎日2〜3文だけ読む
  • まず自力で読んで、英訳と比較して理解していない部分を抑える
  • 分からない単語はメモしておき、クイズ形式で復習する

これを chatgpt で毎朝9時に通知するよう設定し、通勤中や業務前に取り組んでいます。始めたばかりですが英文を読むことに抵抗がなくなってきたように感じています。

情報収集

SNS の情報収集をやめた代わりに、方法収集の方法も見直しました。今は、

  • chatgpt に関連記事を要約してもらう
  • 新聞を読む

にしています。新聞ですが、元々紙の書籍が好きなのとネットニュースだと嗜好に偏りが出てしまうことを気にしていたので取り始めました。世の中全般の情報を知ることができて今のところ満足しています。(多分新聞社によって思想の偏りがあると思うので、いつか読み比べて最適化していきたいです)。

この本を読んで、「頑張る」より「続けられる仕組みを作る」ことを意識するようになりました。これからも新しい習慣を少しずつ試し、自分に合うものを残していきたいと思います。

【読書感想文】成瀬は都を駆け抜ける、成瀬は信じた道をいく【読了】

www.shinchosha.co.jp

www.shinchosha.co.jp

なぜ読もうと思ったか

シリーズ初巻の「成瀬は天下を取りにいく」を本屋さんで見つけてジャケ買いしたらどハマりして、その日に夜更かしして読み切りました。
成瀬あかりという自由奔放で異常な行動力を発揮してさまざまなことに挑戦しながら周囲への気遣いを惜しまない強烈なキャラクターに引き込まれてしまいました。

www.shinchosha.co.jp

文庫版解説が森見登美彦なのも最高ですね。

kindle セールを眺めていたらシリーズ続編が出ていることに気づいたので、週末に一気に読み終えました。

印象に残ったこと

成瀬あかりの魅力は「ブレない」芯の強さなのかなと思いました。

  • 町内パトロールは本当に意味があるのかを検証することは難しいですが、そんなことお構いなく淡々と日課としてのパトロールをこなします。その結果ファンだという小学生に出会ったり地元テレビの取材につながったり、影響力が広がっていきました
  • アルバイト先の陰湿クレーマーに真摯に対応した結果、万引き常習犯を捕まえることができました
  • 地元を愛する気持ちから、びわ湖大津観光大使へとつながっていき、けん玉の実力を買われて紅白歌合戦に出演するなど活動の幅が広がりました
  • びわ湖大津観光大使としての使命をまっとうするために衣装で散歩していたら youtuber と出会い、そこからさまざまなチャレンジをしていく

みたいな話が盛りだくさんです。
作中の以下のセリフが印象に残っています。

わたしは大きなことを百個言って、ひとつ叶えばいいと思っているんだ。
みんなは「極める」という到達点に注目するのだが、わたしはそこに至る道が重要だと思っている。  
ゴールにたどり着かなくても、歩いた経験は無駄じゃない  

成瀬の目標は、それ自体には大した意味がないのかもしれません。ただ、その目標に突き進む姿に周囲が動かされているのかなと思いました。

自分はどうするか

たぶん僕は「周りと比較せず、自分の興味を淡々と追いかける人」に憧れているんだと思います。
自分がそうなれるのが一番いいですが、もし周囲に成瀬あかりのように突っ走る人がいたら全力で応援したいなと思いました。

【読書感想文】たいていのことは20時間で習得できる【読了】

bookplus.nikkei.com

なぜ読もうと思ったか

ゆずたそさんのブログに出て来て気になったので読んでみました。

yuzutas0.hatenablog.com

人生でやりたいことはたくさんあるけど、どれも中々手が出せずにいます。
その理由は「極めるまでやりたくなっちゃうから」。始めるからにはその道のプロになるまで極めたい気持ちが出てしまいます。
大抵の分野にはすでにその道を極めた人がいて、調べるうちにその人の努力や才能に衝撃を受け、始める前から挫折してしまうことが多々あります。非常によくない。
この本は逆の発想で、「限られた時間で事前に決めた目標を達成する」方法を教えてくれる内容になっています。
何か新しいことを始める勇気が出るといいなと思い読んでみました。

印象に残ったこと

冒頭で「天才!成功する人々の法則」では1万時間の法則について触れています。将棋のプロ棋士の軍曹こと永瀬九段がインタビューで答えていたのが印象的で自分も認識していました。
プロレベルになるには1万時間練習が必要とのこと。これは本気の練習を1日8時間練習したとして、毎日かかさず行うと約3年半かかります。
お仕事しながらはまず難しいでしょう。家庭を持っている場合は旅行やお出かけを我慢してもらわなければなりません。収入がなくなるので妻に働いてもらったり貧しい生活を強いる必要が出て来そうです。全くもって現実的ではありません。
ただしこれはあくまでプロレベルを求める場合の話、筆者のいう超速スキル獲得法で重要なのは「必要十分」という考え方だそう。明確な目標を定義し、学習曲線の傾きが最も大きい部分をできるだけ素早く駆け上がるための方法がこの本で紹介されている。

超速スキル獲得法には以下の10のルールがあるそうです。

  1. 魅力的なプロジェクトを選ぶ
  2. 一時に一つのスキルのエネルギーを集中する
  3. 目標とするパフォーマンスレベルを明確にする
  4. スキルをサブスキルに分解する
  5. 重要なツールを手にいれる
  6. 練習の障害を取り除く
  7. 練習時間を確保する
  8. すぐにフィードバックが返ってくる仕組みを作る
  9. 時計のそばで一気に練習する
  10. 量と速さを重視する

このうち、個人的には 3 が特に重要だと思いました。
実体験として、自分は衝動的に何かに取り組むことが多いです。
今まで取り組んだものは統計検定、kaggle、キックボクシング、ランニング、筋トレ、ジャグリング、などなど。どれも魅力は十分ですが目標のレベルを高く設定しすぎていました。
例えば去年 kaggle のとあるコンペに挑戦しました。最初は何かメダルが取れればいいなと思い参加しましたが、だんだん欲が出て来てソロ金メダル、なんなら賞金圏に入るという非現実的な目標設定になっていました。しかし経験がないので中々順位は上がらず理想と現実のギャップに苦しみ、日々の取り組みを全く楽しめませんでした。Xではkaggle grandmaster が同じコンペを短期間で上位圏に入ったという報告を見かけ、実力の差に絶望し結局途中リタイア。オリジナリティのない解法でメダルは貰えませんでした。当初の目標からブレずにいたら、目先の順位を上げることよりも基礎調査やモデル設計の調査などに時間を割けたので結果は変わってきたかもしれません。

目標設定について、筆者が囲碁にチャレンジしたときの振り返りがとても印象に残っています。囲碁の基本的なルールや用語を勉強し、日々練習問題に取り組んだ筆者は20時間ほどで20級程度の実力になったそうです。お世辞にも強いとは言えなさそうですが、最後に以下のように書かれています。

囲碁の達人になるためにこれからも時間を割こうという情熱はない。囲碁への好奇心は十分満たされたし、達人になるために進歩しつづけることがぼくの大きな目的ではない。それでもかまわないのだ。何かを学びはじめたら、必ず達人にならねばならないという普遍的法則があるわけでもない。人生にはトレードオフがつきものだ。新しいことを探究し、多くを学んだら、また別のことを学ぶのは何も悪いことではない。満足のいく人生を送るのに、あらゆる分野で黒帯をとる必要はない。

SNS を見るとあらゆる分野で黒帯を取る人を観測することがあります(事実はともかく黒帯に見える)。いつの間にか自分は黒帯を取らなきゃという気持ちが出ていたのだと思います。筆者のこの潔さはこれまでの自分にはない視点でした。別のことを学ぶのは悪いことではないんだ!


全体を読んでの感想ですが、筆者は超速スキル獲得がうますぎます。webサイトを自分で構築する例が紹介されていましたが、まずweb サイトを分解して理解するのがうますぎる。そして自分で Ruby で実装し、公開するまでに20時間しかかからないのは速すぎると思う。AI のない時代に。これが要素分解と集中の効果であれば参考になるが、筆者の恐るべき才能を垣間見た気がしました。

自分はどうするか

色々やりたいことがあるので10のルールと照らし合わせて何をするか考えてみたいと思いました。
直近は妻と娘の影響で始めた水泳に取り組みたいと思っていましたが、練習時間がなかなか確保できないのが悩みどころ。
まあまず月4回プールに行けるように頑張ろうと思います。