それでは毛玉諸君、これにて失敬

日々の精進を備忘録的に綴ります。

【読書感想文】アウトプット大全

アウトプットと聞いて、以前までは「能力の高い人が爪を見せ合う行為」という認識を持っていた。
アウトプットが重要!という言葉は何度も聞いていたので幾度か挑戦したが、「自分がアウトプットすることなんかあるのだろうか」「どうせ誰かの二番煎じ、ほぼ水みたいなお茶なら出さないほうが身のため」というネガティブシンキングに阻まれてきた。
たくさん勉強してつよつよの人になるぞ!と思い参考書を読みふける日々を送っていた。

この本は、そんな間違ったアウトプットの認識を完全に打ち砕く威力を持っていた。
そもそも、アウトプットは究極「自分のため」の行為である。
大量のインプットをしたところでアウトプットがなければ記憶に定着しない。
インプット→アウトプットのサイクルで人は成長する。その比率は3:7がちょうど良いらしい。

アウトプットは決して難しいことではない。ブログを書く、動画を撮る以外にもメモする、人に伝える等、頭の中で咀嚼したことを何かにまとめること全てがアウトプットである。
同時に、考えたことを文章に落とし込めば頭の中が整理され、別なことにリソースを使うことができる。
以前、やらなきゃいけないことが多すぎて頭がパニックになっていた時期があったが、ToDoリストを作成することで優先順位をつけることができ、心に余裕ができたことを思い出した。
アウトプットをするとフィードバックが得られる時がある。今までにない価値観を得るチャンスである。

今までは、単に臆病なだけだったのかもしれない。「山月記」の虎のように。
少しずつアウトプットの割合を増やしていき、自分の中の変化を楽しんでいきたいと思う。