はじめに
Qiitaで全く同じ内容の記事を載せたら100以上のいいねを貰って嬉しかった記事です。
承認欲求が満たされるってこんなに幸せなことなのね…(2週間くらい幸せ期間が続きました)
概要
会社の研修中にNumpy100本ノックに取り組みさせられましたが、そもそも関数を知らないと倒せない問題が数多くあり、知識不足を痛感しました。 その、僕が初めましての関数の中でも「便利だなぁ~」と思ったものを備忘録を兼ねてご紹介するのがこの記事になります。
筆者プロフィール
プログラミング歴:約1年(Pythonのみ) Numpyはこの本で勉強しました。
初めに
初めての関数に出会ったら、ググるよりも先にhelpを見た方が圧倒的に理解が早いです。 helpは
np.info([関数名]) ex) np.info(np.add)
jupyter notebookであれば
[関数名]? ex) np.add?
で表示されます。 関数の説明のみならず、引数の種類や使用例まで載っており、情報量がとても多いです。 英語なので慣れていないと苦痛に感じるかも知れませんが、是非参考にしていただきたいです。
「便利だなぁ~」な関数
np.flip
配列を反転します。
a = np.arange(10) np.flip(a) -> array([9, 8, 7, 6, 5, 4, 3, 2, 1, 0])
ベクトルであればスライス([::-1])で事足りますが、行列の場合などに重宝しそうです。 行列の場合、axisを指定すると任意の方向にひっくり返すことができます。
a = np.arange(9).reshape(3,3) np.flip(a) -> array([[8, 7, 6], [5, 4, 3], [2, 1, 0]]) np.flip(a, axis=0) ->array([[6, 7, 8], [3, 4, 5], [0, 1, 2]]) np.flip(a, axis=1) -> array([[2, 1, 0], [5, 4, 3], [8, 7, 6]])
np.eye
単位行列を生成します。
np.eye(3) -> array([[1., 0., 0., 0.], [0., 1., 0., 0.], [0., 0., 1., 0.], [0., 0., 0., 1.]])
np.diag
対角成分を抽出します。
a = np.random.randint(0,10, (3,3)) print(a) -> [[5 2 8] [2 7 5] [5 1 0]] p.diag(a) -> array([5, 7, 0])
np.tile
配列を敷き詰めます。
a = np.array([[0, 1], [1, 0]]) np.tile(a, (2,2)) -> array([[0, 1, 0, 1], [1, 0, 1, 0], [0, 1, 0, 1], [1, 0, 1, 0]])
np.bincount
配列中の数値(非負、int型)をカウントし、その値のindexに格納します。
a = np.random.randint(0, 10, 10) print(a) -> array([8 6 0 8 4 6 2 5 2 1]) np.bincount(a) -> array([1, 1, 2, 0, 1, 1, 2, 0, 2], dtype=int64)
np.repeat
要素を指定した数だけ繰り返します。
np.repeat(3, 4) -> array([3, 3, 3, 3])
np.roll
配列を指定した数だけ右にシフトします。
a = np.arange(10) np.roll(a, 2) -> array([8, 9, 0, 1, 2, 3, 4, 5, 6, 7])
np.flatten
元の配列を1次元配列に直します。
a = np.arange(9).reshape(3,3) print(a) -> [[0 1 2] [3 4 5] [6 7 8]] b = a.flatten() print(b) -> [0 1 2 3 4 5 6 7 8]
np.nonzero
0以外の値が含まれているindexを教えてくれます。
a = np.array([1,0,0,1]) b = np.array([1,1,1,1]) print(np.nonzero(a)) -> (array([0, 3], dtype=int64),) print(np.nonzero(b)) -> (array([0, 1, 2, 3], dtype=int64),)
np.copysign
第1引数の符号を第2引数と同じ符号に変換します。
a = np.arange(10) b = np.repeat([1, -1], 5) np.copysign(a, b) -> array([ 0., 1., 2., 3., 4., -5., -6., -7., -8., -9.])
np.intersect1d
2配列の共通する要素を取り出します。
a = np.arange(10) b = np.arange(5, 15) np.intersect1d(a, b) -> array([5, 6, 7, 8, 9])
最後に
こういった関数は暗記するものではありませんが、そもそも知らないと使うことができません。 ご紹介した関数達が皆様の頭の片隅にでも残っていただけるととても嬉しいです!